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sanchacoコンセプト
~SANCHACOオーナー 東大史さんより~

Sanchaco

(サンチャコ)コンセプト

 

SANCHACOは、保護猫の譲渡を受けることが条件となった賃貸住宅と、保護猫が常駐する共用スペース、そしてカフェやスナックが開けるレンタルスペースの3つの機能を併せ持った居職住複合型賃貸住宅です。コンセプトの中心に猫を置き、猫の幸せが人の幸せや地域の幸せになるような仕掛けや取組みを広めていく目的でつくりました。

 

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三軒茶屋エリアを取り巻く現状

SANCHACOが立地する三軒茶屋は、渋谷駅から2駅の利便性高いエリアにあり、ハイセンスなイメージと昔ながらの路地や界隈が混在する不思議な魅力を持つ街です。246や世田谷通り沿いには高層マンションが立ち並びつつ、一歩入れば古い木造住宅が密集するような木密不燃化特区に指定される地域となっています。

都内の多くの地域と同様に再開発の話が持ち上がってきていますが、太子堂地区はとくに空き家率の高いエリアとして世田谷区内でも課題視されています。一方で高齢化によって建替えを前提とした不動産利活用はなかなか進んでおらず、土地持ちオーナーが年金生活をしていて相続の段階で無個性な戸建て住宅に改築されるといった個別最適な土地活用が支配的となりつつあります。

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三軒茶屋の魅力を守りつつ猫を助けたい

 

そこで、私自身の相続のタイミングでこの三軒茶屋の街の魅力を守りながら、大好きな猫たちを助ける賃貸住宅を建てようと考え、主に世田谷でコミュニティ型の環境に調和した暮らしを提案する株式会社チームネットにお願いして、このSANCHACOの構想を具現化するプロジェクトが始まりました。

この三軒茶屋の界隈や路地といった妖しい雰囲気は猫にぴったりで、かつ猫を好みそうなクリエイティブクラスの人々がたくさん住まう街でもあります。多様な人たちの居場所と、一緒に仕事を創っていく職場、そして安心して暮らせる住まいが1つになれば、とても面白いことが生まれるのではないでしょうか。

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SANCHACOメゾネット賃貸住宅の紹介

 

住まいとしてのSANCHACO賃貸住宅部分(2-3階)は、猫のために縦方向の空間を活かしたメゾネットタイプになっています。入居者は1年以内に保護猫譲渡を受ける条件で契約してもらい、実際に暮らしながら保護猫とのマッチングを進めていきます。譲渡会等の一期一会の機会に比べてライフスタイルや先住猫、アレルギー等の与件をしっかりと考慮しながら出会える利点があります(なるべく譲渡が難しいシニア猫やりんご猫を受け容れてほしい想いもあります)。

また、入居者は猫好きという共通の価値観がある優しい住民たちであり、近隣コミュニティでの近所付き合いも猫が取り持つような関係性で活性化するのではないでしょうか。不在時には餌やりや預かりをしたり、1階の共用部で猫イベントを開催したり、猫が縁となる相互扶助システムがこの物件の価値を高めていくと考えています。

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1階の(アウター/インナー)コモンスペース

 

1階にはレンタルスペース「猫の額」という、飲食営業可能な開口部を用意しています。ここはアウターコモン(誰でも立ち寄れる半公共な場所)として、カフェやスナックとして活用してもらうことを想定しています。ここには猫は入れません。

中間部分には共用スペース「にくきゅう」という、譲渡対象の保護猫たちが常駐するエリア(インナーコモン)を設けています。昼間はワーキングスペース会員が中心となって運営され、夜は賃貸住民が中心となって交流する想定です。動画や撮影に使えるような猫が邪魔するスタジオとして、またときどき譲渡会などのイベントも実施する予定です。

一番奥にはワーキングスペース「きじとら」を設けています。ここにはクリエイティブな仕事をしている会員が集まり、全国各地の地域資源を活かしつつ、猫が取り持つ縁によってワンストップで仕事を受注できるような異業種連携ができる機能も創出していきます。

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猫によるイノベーション創出エコシステム

 

最後に地域におけるイノベーション創出の専門家として、この三軒茶屋をどのような地域社会にしていきたいかを説明します。既存の保護猫活動は、寄付や善意を集めて個人が頑張る構造でした。もちろんその活動は非常に尊いものですが、多頭数飼育崩壊や過剰にペット事業者を敵視するといったあまり持続的ではない構造になっているのも事実でしょう。企業もCSRとしては動物愛護団体に寄付をするものの、なかなか本業に関わることはありませんでした。

やがて、アニマルウェルフェアや動物譲渡活動が一般的な認知を得るにしたがって、商品のマーケティングや口コミを狙ったキャンペーンに保護猫たちの存在を活かす企業が出始めました。とくに2月22日には多くの企業が猫の日にちなんだ企画を実施しており、CSVとして本業に結び付けた取組みが広がってきています。そして、SANCHACO自体も不動産としての価値向上と保護猫活動を融合させたビジネスモデルであると認識しています。

そこから地域社会において、いかに保護猫の存在を活用して異なるセクターや多様な業種を結び付けていくかはこれからの挑戦となります。まさにSDGs的な、誰一人取り残さないような仕組みづくりの中に猫という利害対立を超越する「愛でる存在」を活用することで、寛容かつ魅力の高い三軒茶屋という地域社会を形成していくことを目指しています。

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